ひまわりのひとり言2

京都伏見に転居し4年目になりました。身近な京都を中心にあれこれ紹介したいと思います

石峰寺と伊藤若冲と茶碗子の水

 9月も半ば、朝夕すごし易くなりました。
明日は中秋の名月、ここの所、夜空には雲がかかり
月が見られていない、何とか晴れますように・・・


 9月8日、石峰寺(せきほうじ(京都市伏見区)、黄檗宗の禅寺を尋ねました。
伏見に転居して訪れるのは4度目になります。

 10日は江戸中期、京都の絵師として活躍した伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)
命日になります。
若冲忌に合わせて石峰寺が所蔵している掛け軸や版画などの
作品が一般公開される(毎年)ことを知り、是非見ておきたいと
出かけてみました。

住宅街の石段を上りつめると中華風作りの赤門が目に入ります。
そこが石峰寺の山門になります。

(3枚のアニメになってますよ
石峰寺

 赤門をくぐると正面に本殿があり。御本尊の釈迦如来像が
祀られています。
本殿の横をさらに上っていくと見晴らしの良い場所に
伊藤若冲のお墓はあります。

(5枚のアニメになってますよ)
本殿

墓石には「斗米庵若冲居士墓」と刻まれています。
1716年、京都錦小路の青物問屋の長男として誕生。
30代より禅に親しみ、40歳で隠居し、その後画作に専念。
そして60歳頃から亡くなる85歳までの実に四半世紀を
こちらで過ごしたことになります。
墓

さらに石段を上って行くと二つ目の赤門があります。
その向こうの裏山には石仏群があります。
若冲の生涯唯一の立体作品になるということです。
(2枚のアニメになっていますよ)
門

石仏、五百羅漢
若冲が下絵を描き石工に掘らせたもので釈迦誕生から涅槃に
至るまでを配置しています。
作られた当初は1000体以上あったそうですが風化などで
現存しているのは約500体だそうです。
若冲は60歳になったとき、五百羅漢を刻むことを思い立ち、
完成までに10年の歳月を費やしたということです。
(現在撮影禁止のため、↓はガイドブックをスキャンしました)
五百羅漢

展示会場では見事な水墨画の軸十余点と極彩色の天井画六点を観賞することが出来ました。

作品左より
 「梅に鶯図 」  「虎図」  「竹に雄鶏図」   「牡丹図
(撮影禁止のためガイドブックをスキャンしました)
rennketu.jpg

 若冲は50代の頃版画にも挑んでいました。
その版画をも見ることが出来ました。
墨によるモノクロの拓版画(たくはんが)です。
 拓版とは絵の具を置いた版木に紙をのせ、刷り込むのではなく、
タンポで叩くようにして紙の繊維を板に食い込ませてする版画の手法。
白と黒のメリハリがはっきりした画面に強い凸凹がつき、他の版画には
ない立体感が出せる、が大変難しいそうです。

作品左より
 天南星(てんなんしょう)図  酸漿(ほおずき)図  夾竹桃(きょうちくとう)図   瓢箪(ひょうたん)
(ガイドブックをスキャンしました)
版画連結

境内に咲くオミナエシが初秋を告げているかのようでした。
オミナエシ

 石峰寺の南西に茶碗子(ちゃわんこ)の水」という伏見の名水の一つが
あるというので足を延ばしてみました。
そこにはお地蔵様と共に茶碗子の井戸と手動揚水ポンプなどが
大切に保存されていました。
元々は地元の農家が収穫した野菜を洗い、飲み水にも
使っていたそうです。

茶碗子の水

 説明版には茶の湯に用いられるようになった訳が書かれていました。
晩年を石峰寺で過ごした洛中もこの名水を味わっていたのかもしれません・・
現在、ポンプから水は出ましたが飲み水には適さないようです。

説明版

今年は伊藤若冲生誕300年ということで美しい「動稙綵絵」などが公開されています。
機会があれば観賞してみたいものです。
  1. 2016/09/14(水) 09:00:00|
  2. 伏見の街
  3. | コメント:15
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コメント

伏見の石峰寺で伊藤若冲の命日(9月10日)
若冲忌に合わせて石峰寺が所蔵している掛け軸や版画などの作品が一般公開されているので見てこられたのですね
版画など大切に保管されているようで素晴らしいことです
屋外の五百羅漢も風景に溶け込んでいます

若冲といえば以前見た鶏の絵画の赤が印象に残っています。
いい秋の日を過ごされました 
ご一緒に・・・ありがとうございました。

magamikさん伊藤若冲の写真を見ながら一緒に楽しみました

  1. 2016/09/14(水) 10:25:34 |
  2. URL |
  3. はなこ #jsNfsqBI
  4. [ 編集 ]

はなこさん!

こんにちわ~
今年は伊藤若冲、生誕300年記念ということで宮内庁所属の素晴らしい
「動稙綵絵」がテレビでも紹介され感動しましたよね。
そういったものはこちらでは見られませんが見事な水墨画を楽しませて
もらいました。
NHKはこちらの石峰寺も取材されていましたね。
雄鶏の墨彩画もありました。トサカは赤色でした。
また天井画も極彩で美しかったですよ。
版画にも挑んでおられたとは驚きでした。
五百羅漢は竹藪の中ですからお手入れが大変だそうですがいつもきれいに
されていますね。

こういったところにいますと心も和らぎます。

一緒に楽しんでいただきありがとうございました。
  1. 2016/09/14(水) 14:51:35 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

生誕300年ということで、昨年大規模な展覧会が開かれたりして、ブームになりましたね。
美術雑誌も特集号を出したし、TVも特集番組を組んでいました。
ほんとうに「上手い」画家ですねえ。
しかし、今回のこのブログを見せてもらうと、もっともっと身近に感じることが出来ました。
生きていた人、と云う気持ちが強くわいてきました。
ありがとうございました。
  1. 2016/09/14(水) 19:48:46 |
  2. URL |
  3. satoyama #-
  4. [ 編集 ]

若冲生誕300年

こんばんは~朝晩も昼間も少し過ごし易くなり時々は寒いくらいの時もありました
出もまたまた日本を狙っている大きな台風16号
何とかそれてほしいですが…

石峰寺では毎年伊藤若冲の命日のころには毎年こうして展示されているのですね
水墨画や極彩色の天井画等々見るものも沢山あったことでしょう
墓地もこのお寺にあるんですね
そのうち京都美術館などでも若冲展が開催されるでしょう
私は上野に行ったときに驚きました
あまりの多くの人々が押しかけて~
会場の中も思いっきり見ることはできないくらいでした
石峰寺のあの山門は鎌倉や江の島の神社などでもよく見られる瑞心門と同じですね
竜宮城のイメージがあります

茶碗子の水は昔は茶の湯などにも用いられたそうですね
京都には古き良き時代のいろいろなものが揃っていて素晴らしいと思いました

  1. 2016/09/14(水) 20:54:09 |
  2. URL |
  3. 花ぐるま #-
  4. [ 編集 ]

satoyamaさん!

こんばんわ~
生誕300年の展覧会はまだあちらこちらで開催されるようです。
TVの特集番組も見ました。
石峰寺もNHKで紹介されていました。
ここにはお墓があります、それもごく普通のお墓ですから身近に
思われ親しみを感じてしまいます。
水墨画はもちろんですが拓版画の美しさに引き込まれました。
本当に素晴らしい方ですね~。
近くですからまた尋ねてみたいと思ってます。

温かいコメントありがとうございました。
  1. 2016/09/14(水) 21:39:59 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

花ぐるまさん!

おはようございます。
お月見はできていないですが穏やかな朝を
迎えております~。

石峰寺では毎年若冲の命日に所蔵している作品を公開してると
聞いていましたがなかなかいかれず今年やっと出かけることが
出来ました。

動稙綵絵のような作品は見られませんが水墨画天井画、版画を
見ることが出来ました。
和室に展示されていますし、訪れる人もそんなに多くはありませんので
ゆっくり至近距離で見ることが出来ます。
そちらで展示された作品が京都美術館などで展示されれば出かけてみたい
と思ってます。

竜宮城を思わせる山門はこちらでは珍しいですね。
茶の湯などにも使われた茶碗子の水は宅地開発などで駄目になり飲み水には
ならないようですよ。

涼しくなってきましたので少しずつ出かけてみたいなと思っています。

温かいコメントありがとうございました。









  1. 2016/09/15(木) 08:51:21 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

石峰寺と若冲

magamikさん こんばんは!
大分秋らしくなってきましたが、前線の影響か鬱陶しい天気が続いていますね。もう日中もエアコンなしで過ごせる日が多くなってきました。さらに日没もかなり早くなってきましたね。

若冲ゆかりの石峰寺を訪れて若冲の作品(掛け軸や版画)を鑑賞されたのですね。
中華風作りの赤門は確かに普通の日本のお寺の門とは変わっておりユニークな感じがしますね。
二つ目の赤門の向こうの裏山にある石仏群が
若冲の生涯唯一の立体作品とのことですが、今年上野で見た若冲展の沢山の作品とは趣が少し異なっているように感じますが、若冲は今でいうマルチの才能の持ち主だったのですね。

水墨画の軸十余点と極彩色の作品の中でも、水墨画の作品、「梅に鶯図 」 「虎図」 「竹に雄鶏図」 「牡丹図」が素晴らしいですね。モノクロゆえの作品のカラーに無い幽遠さを感じいます。

境内に咲くオミナエシの写真が初秋の風情を感じさせますね。
素敵な写真と分かりやすい説明文をありがとうございました。

  1. 2016/09/16(金) 20:17:09 |
  2. URL |
  3. 高花六無齋 #-
  4. [ 編集 ]

高花六無斎さん!

こんにちわ~
こちらは朝から雨となっておりますよ。
とても蒸し暑いので困ります。

石峰寺は伏見稲荷の近くにあり、我が家からも近いのでいきやすくてありがたいです。
昨日も出張で大阪へ来た帰りに横浜の長男が寄ってくれましたので双子の孫と石峰寺を案内しました。

赤門は長身の方ですと頭を下げないと通れない門ですがなんとなく親しみを覚えます。

洛中はおっしゃるようにマルチ人間だったと思います。

石仏は釈迦誕生から涅槃、そして賽の河原まで順に見られます。
よく見ますといろんな表情をされていますよ。
拓版画の美しさにも驚きましたし、友禅染の技法を駆使した多色刷りもされていたようですがあまりの大変さに後継者が現れなかったそうですよ。

水墨画の「虎図」はちょっとユーモラスを感じてしまいます。
 「梅に鶯図 」の鶯はよく見ますと頸をひねって斜め上を見ているのですよ。
 「竹に雄鶏図」の雄鶏は正面を向いて片足で立ってます。珍しいと思いました。

葛飾北斎が「画狂人」なら洛中は「画遊人」といえるそうですよ。
豊かな家庭に育った洛中は画材も相当良いものを使っておられたようです。

オミナエシは好きなお花なので載せておきました。
温かいコメントありがとうございました。





  1. 2016/09/18(日) 16:49:16 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

石峰寺と若沖

!!(^^)!!MagamiKさん、お早うございま~す!
敬老の日の今日も台風や秋雨前線の影響ではっきりとしないお天気ですね~!
気分だけでも爽やかな気持ちで元気に過ごしましょ~!

@(*^_^*)@お出掛けには生憎の日なので、朝からブログ訪問旅をして楽しんでいま~す!
◆「石峰寺」や「五百羅漢」などで素敵な一時を過ごさせて頂きました。
☆今日のFaceBook「f・いいね!」→✔・シェア・済!

!('_')!今朝は「秋の七草」や「我が家の花壇」をアップしましたのでご覧頂ければ嬉しいで~す!
◇ご覧頂いた感想をお待ちしていま~す!それではまた!・・・バイバ~ィ!
  1. 2016/09/19(月) 09:42:12 |
  2. URL |
  3. ひろし爺1840 #KCehlBDg
  4. [ 編集 ]

伊藤若冲

magamikさん、伊藤若冲の動物画、植物画がとても気に入って、BSプレミアムの番組を見ています。ゆかりの寺なんですね。素敵なブログ記事、ありがとうございました。
  1. 2016/09/19(月) 14:48:38 |
  2. URL |
  3. なりひら #DhbrllUw
  4. [ 編集 ]

ひろし爺1840さん!

こんにちわ~
こちらも一日中雨が降ったりやんだりのお天気でした。
台風が通過するまで青空は無理でしょうね。
気分だけでも晴れでいたいものです~。

石峰寺や五百羅漢を見ていただき、いいね等ありがとうございます。

「秋の七草」や「我が家の花壇」楽しみにお邪魔させていただきます。

ご紹介下さりありがとうございました。
  1. 2016/09/19(月) 16:48:36 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

なりひらさん!

こんばんわ~
若冲の動稙が私もBSプレミアムの番組見てますよ。
テレビの画面に見入ってしまいます。
石峰寺も紹介されましたので洛中が身近に感じられました。

出張で立ち寄った横浜の長男にも石峰寺の五百羅漢を見てもらいました。
風化で丸みをおび表情もよくわからないものもありますが風情があり、
見ごたえはあります。

石峰寺の記事見ていただき、コメントまで入れてくださり
ありがとうございました。
  1. 2016/09/19(月) 19:34:06 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

石峰寺と伊藤若冲

こんにちは~

台風16号の接近が気になりますね~
朝から雨が降ってますが、
関東も今夜半ごろから大雨に見舞われるようです、
被害の無いこと祈ってます。

東京都美術館での「生誕 300年記念 若冲展」
があったのですが、
入室まで3~4時間待ちとのことで、つい見逃してしまいました。
TVで紹介されたのを見ましたが特に動稙綵絵の
見事さに感動したものです。
色彩の豊かさや細密に描かれた作品はこの目で
ぜひ見たかったものです。

石峰寺は伊藤若冲の墓、若冲が彫った石仏五百羅漢などで
伊藤若冲ゆかりのお寺なのですね。
若冲忌に合わせて石峰寺が所蔵している
掛け軸や版画などの作品が一般公開されたそうで
素晴らしい水墨画やモノクロの拓版画などの作品を
見ることが出来て良かったですね。

お近くにこのような素晴らしいお寺があって、
羨ましいですよ、有難うございました。

  1. 2016/09/20(火) 15:28:44 |
  2. URL |
  3. はたやん #cU5sidCo
  4. [ 編集 ]

はたやんさん!

こんばんわ~
台風16号は午後我が家には何事もなく通過していきましたが
被害にあわれた多くの皆様にはお気の毒で胸が痛みます。
そちらも被害が出ませんことを祈っております。

「生誕 300年記念 若冲展」は大盛況でしたね。
動稙綵絵、テレビで見ましたが本当にすごくて
是非見て見たいと思いましたよ。

石峰寺もテレビで紹介されましたが普段はとても静かなお寺ですので
ゆっくり見て歩くことが出来ます。
水墨画も見事ですが拓版画の美しさに魅了されました。
ちかくにこのようなお寺があり、嬉しいです~。
時々訪れて四季折々の風景を楽しませていただこうと思っております。

温かいコメントありがとうございました。



  1. 2016/09/20(火) 20:55:20 |
  2. URL |
  3. magamik #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは。
生誕300年記念ということであちこちで
展覧会がおこなわれていますね。
改めて見ると才能と言い切れないものが
溢れてて感動しますね、あの感性はどこから
って思います、色々な所に行かれて
目にされ写真も素晴らしくて見入っていますの。
テレビも見ましたが今に比べる人がいないと
思いますねぇ。
上の記事もいいですね、ご紹介下さって
言葉の意味を考えています。
写真もいつもながらの美しさで感動です。
そちらに引っ越しをされてますます
感性が磨かれて楽しまれて居られますね。
素敵な過ごし方、見習いたいです。
  1. 2016/09/23(金) 17:30:20 |
  2. URL |
  3. ムームー #-
  4. [ 編集 ]

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